オブジェクトがどんなメソッドを持っているか調べる方法
Rubyのリファレンスを見ても良いですが下記のメソッドで調べることができます。
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オブジェクト名.methods |
メソッドの書き方
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def メソッド名(引数1,引数2) 処理 end |
なお、戻り値はreturn文を書けますが通常は記述しない場合が多く最後に評価された式の値が返ることになります。
メソッド名の命名規則
- 全て小文字で複数単語つなげる場合はアンダースコアで区切ります。(例:get_method)
メソッド名のルール
真偽値(True/False)を返すメソッド
メソッド名の最後に「?」をつける。(例:Arrayクラスのinclude?メソッド)
破壊的メソッド(クラス内のフィールドの値を書き換えるメソッド)
メソッド名の最後に「!」をつける。
引数
引数がデフォルト値付きのメソッド
例えば、下記のようにメソッドの引数にイコールで値を代入するとデフォルト値付きの引数として定義することができます。もちろん、そのメソッドに対して引数を指定してあげれば上書きすることは可能です。
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def people(pea = '日本人') pea end puts people puts people('中国人') |
可変長引数
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def メソッド名(引数1,引数2,*可変長引数) #処理内容 end |
引数の前に「*(アスタリスク)」をつけることで個数に制限のない可変長引数を作ることができます。
**(アスタリスク二つ)
後にご説明するシンボル付き引数を可変長引数として渡すことができます。
キーワード引数(シンボル付き引数)
引数を呼び出す際にラベルを指定して呼び出せます。メリットとしては呼び出し側から何の引数を指定するかがわかりやすい点です。なお、この呼び出し方の場合は呼び出し方からキーワードの順番を変えても呼び出せます。
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def メソッド名(ラベル: 引数) #処理内容 end メソッド名(ラベル: 値) |
引数の順番
Rubyのメソッドの引数には様々な種類があることがわかりましたが、並べる順番も決まっています。
順番は下記のようになります。
- 通常の引数
- デフォルト値付き引数
- 可変長引数(一つだけ)
- キーワード引数(シンボル付き引数)
- **を使った任意のキーワード引数(一つだけ)
- &を使ったブロックを受け取る引数
メソッドの呼び出し
メソッドを呼び出す際にカッコを省略することが可能です。(もちろん付けても動作します。)
エイリアスメソッド
例えば、Stringクラスのlengthメソッドとsizeメソッドは名前が異なるだけで全く同じ働きをします。
そのようなメソッドを別名のメソッドということでエイリアスメソッドと呼びます。
メソッドの公開範囲
なお、classのinitializeメソッドは特殊なメソッドなので対象外です。
public
誰からも見えます。何も指定していない場合はこれになります。
protected
あまり使われない。(ちなみに、Javaのprotectedとは挙動が異なります。)
private
自分からしか見えない。下記のように書きます。(下の例ではメソッド1も2もどちらもprivateメソッドになります。)
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private def メソッド1 end def メソッド2 end |
呼び出す場合はメソッド名にインスタンスメソッドのようにself.は付けません。
yield
ブロックを呼び出すことができます。またブロックに引数を渡したりもできます。
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def メソッド名 yield 引数1、引数2 end |
yieldが定義されたメソッドを呼び出す側
メソッドの引数としてブロック({}で囲まれた内容)を指定します。
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メソッド名 {|引数1,引数2| 引数1や引数2を使った処理} |
用途
メソッド内で任意のタイミングで任意の処理を呼び出してもらうために使います。(JavaScriptで言えばコールバックのような扱いです。)
Procオブジェクト
Procオブジェクトはブロックをオブジェクト化するためのクラスです。
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Proc.new do #ブロックの処理内容 end |
変数利用時の注意点
なお、Procオブジェクト自体はProcオブジェクトの外側の変数の値を参照できます。プログラム内で動的に引数の値が変更された場合はその変更された変数を使うことが可能です。
ただ、Procオブジェクト作成時に変数が定義されていなければ後でProcオブジェクト内に作成されている変数を定義したとしてもエラーとなってしまうので注意しましょう。
callメソッド
Procオブジェクトにて作成したブロックのオブジェクトを実行させるにはcallメソッドを使います。
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Procオブジェクト.call(引数) |
メソッドでProcオブジェクトを引数として渡すには?
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def メソッド名(&ブロックとして渡す引数) 引数.call(Procオブジェクトの引数) end |
メソッドを呼び出す側
呼び出す側の記述方法としてはyieldとして呼び出す場合と同じです。
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メソッド名 {|引数1,引数2| 引数1や引数2を使った処理} |
yieldメソッド
また、yieldメソッドを使ってもProcオブジェクトを呼び出したりもできます。
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Procオブジェクト.yield(引数) |
メソッドの引数にブロックが渡されたか判断するには?
下記のメソッドを使います。true/falseを返します。
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block_given? |
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