Rubyとは?
1996年に日本人プログラマーのまつもとゆきひろ氏によって公開された「オブジェクト指向のスクリプト言語」になります。
Rubyは構文に、様々な工夫が凝らされているので、プログラマが書いていて、非常に楽しいと思える言語になっています。
動的型付けの言語
JavaやC#等の静的型付けの言語と違って、Rubyは動的型付けの言語なので抽象クラスやインターフェース等の機能はありません。
理由としては、動的型付けの言語は実行時にメソッドが呼び出せるかどうか判断し呼び出せない場合にエラーが発生します。
「Ruby on Rails」の登場
2004年に、「Ruby on Rails」というWebアプリケーションフレームワークが登場し、世界中で大流行しました。(それまではJavaのStrutsが人気でしたが、Rubyの方にかなり人が流れてきた印象です。)
Rubyのバージョン一覧、リリースノート
バージョン | リリース日 | 説明 |
---|---|---|
1.0 | 1996年 | |
2.0 | 2013年2月24日 | ・デフォルトエンコーディングが、UTF-8に変更された。2016年から公式サポート対象外になっている。
・メソッドのキーワード引数が追加されました。 |
2.1 | 2013年12月25日 | ・メソッドのキーワード引数を使う場合省略不可になりました。 |
2.2 | 2014年12月25日 | |
2.3 | 2015年12月25日 | |
2.4 | 2016年12月25日 | |
2.5 | 2017年12月25日 | |
古いRubyのバージョンは、順次公式のサポートから外れていくので、できれば最新版を使うようにしましょう。
Rubyの処理系
MRI(Matz' Ruby Implementation)
まつもとゆきひろさんによって、C言語で開発された公式の処理系になります。処理系と聞いたらとりあえずこれを抑えておけばよいでしょう。
JRuby
Javaで実装された処理系
Rubinius
高速なRuby実行を目標として実装された処理系
開発ツール
- Visual Studio Code(VS Code)
- Vim
- Atom
- RubyMine
Visual Studio Code(VS Code)
WindowsでもMacでも利用可能なエディタで、より効率的にRailsアプリを開発することが可能。
Vim
全てのOSで利用可能なフリーのエディタです。様々なプラグインをインストールすることで、Rubyの高機能エディタとして使うことができるため非常に人気が高いです。
RubyMine
Rubyを開発するためのIDE(統合開発環境)です。ただ、有料(学生は無料)になります。
「Ruby on Rails」を開発する上でも特化した様々な機能を使うことができます。
パッケージ管理ツール
Ruby専用パッケージ管理ツールを使用すれば複数バージョンのRubyをインストールしたとしても切り替えをすることが可能です。
一度設定すれば便利に使うことができますが、インストールや設定作業が少し面倒です。
代表的なパッケージ管理ツールとしては下記のようなツールがあります。
- rbenv
- RVM
実際の開発現場では複数バージョンのRubyを使うことが当たり前になっているので上記のようなRuby専用パッケージ管理ツールの使用が当たり前になっています。
RVM
Cloud9で標準でインストールされている。
rbenv
このパッケージ管理ツールが最もよく使われているパッケージ管理ツールです。
versionsフォルダ
rbenvがバージョンごとにコマンドを配置しておくフォルダです。バージョンを切り替えた場合はこちらのフォルダに入っているコマンドを切り替えて使うことになります。
shims(rbenv rehash)フォルダ
rubyやrailsやgem等をインストールして使えるコマンド(irb, gem, rake, rails, rubyなど)をバージョン毎に振り分けるフォルダです。
コマンド
rbenv install -l
rbenvでインストールできるRubyのバージョン一覧を表示します。
rbenv install (インストールするRubyバージョン)
指定したRubyバージョンをインストールします。
rbenv rehash
インストールしたRubyを切り替え可能な状態にします。
rbenv versions
切り替え可能なRubyのバージョンを一覧表示します。
rbenv global (使いたいRubyのバージョン)
使いたいバージョンのRubyに切り替えます。(デフォルトではsystemというRubyが使用されています。)
正規表現の便利ツール(Rubular)
Rubyにおいても、正規表現をもちろん使うことはできますが、「Rubular」というオンラインの便利ツールがあります。
http://rubular.com/
このツールを使うことで、自分で作った正規表現で文字列のどこがマッチしているか、視覚的に確認することができるので、未然にバグを防ぐことができます。
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