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【Struts】「1系」と「2系」の違い、動作の仕組み、struts.xmlの書き方

06.15

  • miyabisan2
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この記事は3分で読めます

Strutsは、MVCフレームワークの一種で、2000年代にJavaのWebアプリケーションフレームワークとして、一世を風靡しました。

なお、Strutsには、1系と2系があります。

今は、1系はもうサポート停止されていますが、2000年の初期ごろに作られたシステムだと、未だに1系で実装されているケースは少なくないです。

1系と2系は全く別物

基本的に、1系と2系は名前は同じですが、全く別のフレームワークであるという点には注意しましょう。

1系は、元々Jakarutaというプロジェクトが作成していた純正のStrutsなのですが、2系は、「WebWork2」という全く別のフレームワークをベースにして、Struts1系の考え方を取り込んで作られたフレームワークになるので、「1系を理解していたら、2系もそんなには違わないのでは?」と安易に思われて開発すると痛い目に合うので注意です。

Struts1系

バージョン

バージョン リリース日 特徴
1.3.10 20008年12月 1系はこのバージョンが最終版になります。

Struts2系

特徴

Springフレームワークに先越される形となった下記の機能を実装した。

  • DI(依存性の注入)
  • AOP(アスペクト指向プログラミング)
  • Actionクラスが、POJO(Plain Old Java Object)になった。

バージョン

バージョン リリース日 特徴
2.0 2007年2月
2.1 2009年1月
2.2 2010年8月
2.3 2011年12月
2.5 2016年5月

動作の仕組み

Struts2は図にすると、下記のような仕組みになっています。

web.xml

まずは、ブラウザからのリクエストはTomcat等のアプリケーションサーバーのフィルターで受けます。そこから、Struts2のディスパッチャー・フィルターに行くように設定します。

コントローラー

ディスパッチャーフィルター

Sturts2で全体を制御する中心的な役割です。

クライアント(Webブラウザ)からリクエストがあると、一番最初にこれが受け取ります。

動作原理

struts.xmlのURLマッピングの設定に基づいて、Actionを選択して、そのクラスをインスタンス化します。

インターセプター

ディスパッチャーフィルターが受け取ったリクエストの実際の処理を行います。

モデル

アクション

Struts1で言えば、「アクションクラス」と「アクションフォーム」がひとまとまりになったもののイメージです。

POJOとして作成が可能です。POJOについては下記の記事で解説しています。

【Java】「POJO」とは?

役割
  • 各種パラメータの保管
  • 必要なアクションの実行

勉強する際の参考書籍

「Eclipseではじめる Javaフレームワーク入門 第4版 クラウド開発対応」

Strutsだけでなく、Spring、Seasar2等多岐に渡るフレームワークの解説本になっていますが、数少ないStruts2向けの参考書籍です。

「Struts2 フルスタック化&Webアプリケーション開発 ~Struts2+Spring 2+Tiles+iBATIS+GWTで作るショッピングサイト~」

書籍タイトルに、Struts2と書いてあるだけあって、参考書だとはわかりますが、あくまでSpring2だったりと連携すること前提の解説書なので、Struts2だけに着目した内容ではありません。

「サーブレット&JSPエッセンシャル逆引き大全500の極意」

本のタイトルからして、「JSP、サーブレット」に関する内容しかないのでは?と思われるかもしれませんが、後ろの方にStruts2についてのまとまった情報が載っているので、下手な参考書よりは参考になると思います。(2012年に発行されたということもあり、Struts2のバージョンは、2.3を扱っています。)

Struts.xmlの書き方

設定ファイルのタグの意味

タグ名 説明
<package> パッケージに関する設定を指定する。
 <action> アクションに関する設定を指定する。
   <result> アクションの戻り値に応じて実行されるJSPファイルを指定します。

<package>(パッケージタグ)で使える属性

属性 必須/任意 説明
name 必須 パッケージ名を表す。
namespace 任意
extends struts.xmlが継承でき、Struts2がデフォルトで用意している親のxmlを示す。

<action>(アクションタグ)で使える属性

タグ 必須/任意 説明
name 必須 name属性は、URLの最後に現れる「.action」を除いた部分を指定する。
class 実際のアクションの完全修飾子

<result>(結果タグ)で使える属性

タグ 必須/任意 説明
name 任意 省略した場合は、「success」が自動で入る。

 

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エンジニア歴10年で過去に業務系、Webデザイン、インフラ系なども経験あります。現在はWeb系でフロントエンド開発中心です。

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