データベースの構成要素である「データファイル」について解説します。
テーブル、索引、その他データベースオブジェクト等が格納されます。
表領域について
データファイルは、「表領域」という論理的な記憶域に分けて格納されます。
「1つ以上のデータファイルを、1つの表領域」として扱うことができます。
イメージとしては、下記のような感じです。
テーブルや、索引等のオブジェクトの格納先として指定するのも、「表領域」になります。
表領域の種類
上の図でも書きましたが、表領域は、大きく下記の3種類に分かれます。
表領域の種類 | 説明 |
---|---|
永続表領域 | テーブル、索引等のオブジェクトを格納するデータ保存用の領域 |
UNDO表領域 | UNDO情報を格納する領域です。テーブル等のデータは保存できません。 |
一時表領域 | SQL処理に使われる一時的な領域です。テーブル等のデータは保存できません。 |
Oracleを作成した際に、自動で生成されている表領域
なお、Oracleインストール時には、下記の表領域が自動で生成されていますので、抑えておきましょう。
表領域の名前 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
SYSTEM | 永続 | データベースの管理情報が格納されるOracleにはなくてはならない表領域です。データディクショナリが格納されます。永続表領域ではありますが、ユーザーが作成したテーブル等の情報は格納しません。 |
SYSAUX | 永続 | SYSTEM表領域の補助的な領域です。こちらの表領域も、永続表領域ではありますが、ユーザーが作成したテーブル等の情報は格納しません。 |
UNDOTBS1 | UNDO | UNDO表領域です。 |
TEMP | 一時 | データベースのデフォルトの一時表領域です。 |
USERS | 永続 | 一般ユーザーのオブジェクト格納用の表領域です。 |
データブロックについて
Oracleでは、データの読み書きを「ブロック」と呼ばれる固定サイズの領域で実行しています。
なので、テーブルや、インデックス等のデータベースオブジェクトは、ブロック単位に分割されてデータファイルに格納されます。
指定できるブロックサイズは?
2KB、4KB、8KB、16KB、32KBの中から選択します。
利用しているOSによって指定できるサイズが異なりますが、一般的には、8KBか、16KBを指定します。
標準のブロックサイズ
データベースのデフォルトのブロックサイズで、データベースの作成時に指定します。
データベースの作成後は、変更することができません。
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