在庫管理とは?
商品、製品、製造で使用する資材や原料、部品等の企業に存在する資産価値のことです。
在庫エンティティ
属性名 | 説明 | 更新タイミング |
---|---|---|
品目コード | 何が | |
倉庫コード | どこに | |
基準在庫数 | 発注や生産指示を実施する基準となる在庫数です。基本一旦設定したら変更しないです。 | 手動 |
実在庫数 | いくつ在庫があるか。実際に現段階で保持している在庫数です。 | 「出庫」や「出荷」で増加し、「入庫」や「入荷」で減少します。また、「倉庫間移動」や「破棄」、「持ち出し」でも個数の増減があります。 |
引当済数 | 受注や生産に割り当て済みの数 | 「受注」や「生産計画」する際に増加し、「出庫」や「生産開始」したら減少します。 |
引当可能数 | 現時点で引当可能な数です。 | 実在庫数-引当済数 |
引当
受注時や、生産指示の際に在庫の中からその用途向けに使用する前提で割り当てておくことです。
在庫場所
在庫エンティティ内では「在庫コード」と一まとめにしてしまいましたが、下記の図のように細かくコードを階層化して管理して在庫の格納場所を保存する場合もあります。
在庫の移動
在庫を移動させる都度、移動入力画面から移動元、移動先、移動理由等を入力します。
在庫更新タイミング
更新タイミング | 説明 |
---|---|
一括バッチ更新 | 当日の受注を締め切った際に一括で更新を行います。 |
リアルタイム更新 | 受注や移動の都度リアルタイムに在庫を更新します。 |
トレーサビリティ管理
「ロット管理」と「ロケーション管理」を行えばトレーサビリティ管理(追跡可能性)が可能になります。トレーサビリティシステムを構築するには流通経路にある各企業が協力してロット追跡ができる仕組みを構築する必要があります。
エンティティ
エンティティタイプ名 | 説明 |
---|---|
ロケーション | 履歴を把握する上で必要なトランザクション発生場所を汎化した概念です。ロケーションコードが主キーになります。 |
品目 | 原料、包装資材、半製品、製品を総称した品目です。 |
在庫 | 現時点での品目名、ロット別、ロケーション別の在庫数量です。 |
受払 | 品目が移動すること、使用されること、作られることを汎化した概念でありこれによって品目の移動や製造を全て管理することが可能です。ロケーションと品目について受払の元と先を参照しています。なお、品目自体はロット番号で管理します。 |
背景
食の安全性が叫ばれる中、牛肉のトレーサビリティシステムが確立されました。
バックトレース
問題のあった製品の製造ロットを起点にして、製造に用いられた半製品の製品ロットや原料の調達ロットまで遡る等製造工程を反対にバックトレースすること。
フォワードトレース
問題のあった部品を起点にして、それを使用した半製品や製品に至るまで製造工程を同じ方向にトレースすること。
棚卸処理
実際の商品の在庫数を目視で確認して記帳する作業のことです。(これを実地棚卸といいます。)、元々は決算日に実在庫を調べるための作業だったが、最近はコンピュータ在庫と実在庫の差を埋めるために定期的に実施する場合があります。
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