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【データベース】ロックの基礎知識(デッドロック等も)

04.29

  • miyabisan2
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この記事は2分で読めます

下記の記事で、ご紹介させて頂きましたが、DBMSは、「トランザクションを競合させないよう」にするため、自動的に「ロック」を行います。

【データベース】トランザクションが競合しないための仕組み(ロック、分離レベル)

ただ、開発者が明示的にロックをかけることも可能です。

明示的にかけることができるロックの種類

種類 説明
行ロック 特定の1行にロックをかける。
表ロック 特定のテーブルにロックをかける。
データベースロック データベース全体にロックをかける。

ロックエスカレーション

一つのテーブルに対して、膨大な行のロックをするのは大変です。

DBMSによっては、ロックする行の数に応じて、表ロックに切り替わる「ロックエスカレーション」という機能があります。

明示的にかけることができるロックの厳しさ

また、「ロックの種類」だけでなく、「ロックの厳しさ」も設定することが可能です。

下記の2種類に分かれます。

  • 排他ロック
  • 共有ロック

共有ロック

他からの共有ロックを許可するため、データの読み取りに利用される。

他のトランザクションから参照(SELECT)のみは可能です。

通常のSELECT文で選択した行には、自動的にこの「共有ロック」がかかる。

排他ロック(占有ロック)

他からのロックを一切許可しないため、更新処理に利用される。

SELECT文の末尾に「FOR UPDATE」を指定すると、この「排他ロック」がかかり、他のトランザクションから書き換えることができなくなる。

排他ロックで、処理を待たせたくない場合

排他ロックは、通常ロックが解除されるまで待つことになります。処理によっては、かなり時間がかかってしまいますね。

アプリによっては、待ち時間を作りたくないシステムもあると思います。

それをしたくない場合は、「FOR UPDATE(NOWAIT)」と指定することで、ロック失敗のエラーを返し、トランザクションを即終了させることができます。

「デッドロック」について

下記の図のように、トランザクション同士のロックが、交差してしまう場合です。

引用:https://terasolunaorg.github.io/guideline/5.0.1.RELEASE/ja/ArchitectureInDetail/ExclusionControl.html

デッドロックの対策

そもそも、DBMSでデッドロックを解消する仕組みがある。

多くのDBMSでは、自動でデッドロックを解消する仕組みがあります。

定期的にデッドロックが発生している箇所がないか探して、片方のトランザクションを強制終了させることで、デッドロックから解放します。

ただ、トランザクションが失敗してしまっているので、できるだけ避けたいところです。

開発者側での対策

トランザクションの時間を短くする。

ロックしている時間が短いほど、他のトランザクションと競合する可能性が減ります。

同じ順番でロックをかけるようにする。

そもそも、デッドロックは、「相手とロックの順番が交差すること」が原因なので、交差しないようにできるだけ同じ順番でロックをかけるようにSQLを工夫します。

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  • 2018 04.29
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エンジニア歴10年で過去に業務系、Webデザイン、インフラ系なども経験あります。現在はWeb系でフロントエンド開発中心です。

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