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【データベース設計】正規化について

04.08

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この記事は2分で読めます

正規化とは?

矛盾したデータが存在しないようにテーブルを複数に分割していく作業のこと。

正規化の種類

非正規形

例えば、下記のようなテーブル(家計簿テーブル)であれば、「日付」と「科目」が重複してしまっています。

日付 科目 金額
2018/4/28 食費 300
2018/4/28 食費 1000
2018/4/28 書籍代 2000
2018/4/28 食費 800

列に、重複している値を持つ項目があれば、それは「非正規形」といえます。

第一正規化

各行に複数回繰り返しデータを持つのではなく、繰り返しごとに行を複数にします。

第二正規化

「主キーに対する汚い関数従属(部分関数従属)の排除」や「全ての非キーが候補キー(主キーの候補)に完全関数従属していること」を目指します。もし、汚い関数従属をしていた場合は、別テーブルに切り出します。

「関数従属」とは、列Aの値が決まれば、列Bの値もおのずと決まることです。この場合は、「列B」は「列A」に関数従属しているとみなせます。

汚い関数従属(部分関数従属)とは?

複合主キーがあった場合に、その一部の要素が決まれば、他の列の要素が決まることです。(これを、専門用語で、「部分関数従属」と呼びます。)
なので、逆に言えば、「複合主キー」でない場合は、第二正規化は不要なテーブルになります。

完全関数従属とは?

複合主キーがあった場合に非キー項目が全ての複合主キーの項目に関数従属している状態を指します。
例えば、「ツアーコード、出発日」の複合主キーがあった場合に「ツアーコード」と「出発日」が決まれば「価格」も決まるというような場合は「価格」は完全関数従属していると言えます。

第三正規化

主キーに対して、関数従属している項目に対して、さらに関数従属している項目を別テーブルに切り出すことです。専門用語では、「推移関数従属」と呼びます。(要は、重複しているデータにコード値をふって、別テーブルに分離することです。)

第五正規化までありますが、実際の開発では、第三正規化までが使われることが普通です。

正規化のメリット

データ構造がわかりやすくなる。

内容に重複が減るため。

仕様変更に強くなる。

データ移行がもしやすくなる。

データの変更が楽になる。(第一正規化のメリット)

単純に、複数重複したデータを一個一個直していくよりは、一つデータを修正すれば全項目反映される方が、保守が楽でしょう。

また、更新を忘れたり、間違えたりするとデータの整合性が損なわれてしまいます。

DBのデータ容量が少なくなる。(第一正規化のメリット)

無駄な項目を排除するためです。データ容量が少なくなるということは、SQLのパフォーマンスもよくなります。

正規化のデメリット

人間が理解しずらくなる。

ID列が多くなるため。

結合が複雑になりすぎる。

処理のパフォーマンスが悪くなる。

SQLの結合を使用するので、パフォーマンスが悪くなります。

ただ、最近は下記のように環境面がよくなっているので、パフォーマンスが悪くなったからといって、「非正規化にする。」という選択肢は取らなくはなってきています。

  • ハードウェア性能の向上
  • マテリアライズド・ビュー等のDBMSの高機能化

よって、このデメリットがあるからといって、安易に「非正規化にする」という選択肢は取らないようにしましょう!(あくまで最終手段)

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エンジニア歴10年で過去に業務系、Webデザイン、インフラ系なども経験あります。現在はWeb系でフロントエンド開発中心です。

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