マスタ系エンティティタイプとは?
「組織や人、もの等の営業資源を管理するもの」のことです。
特徴
- インスタンスの動きが少ない(生成や削除)
- 管理しやすく体系化や階層化がされている。
例
- 組織、社員、顧客
- 商品
- 製品
パターン:組織、社員、顧客
下記のような関係性が多いです。
エンティティ | 説明 |
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顧客 | 顧客と担当とは「多:多」になることも少なくないです。 |
所属 | 社員の異動履歴を管理するためのテーブルです。 |
部門 | 組織階層の下です。組織階層は基本的には上から「1:多」の関係になります。 |
本部 | 組織階層のトップです。組織階層は基本的には上から「1:多」の関係になります。 |
パターン:商品
商品を中心とした図になっていることが多いです。
エンティティ | 説明 |
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商品 | 商品系エンティティの中心エンティティになります。 |
SKU | 販売や在庫管理を行う際の「管理の最小単位」になります。例えば商品コードが同じでも色やサイズが異なる場合はこちらのエンティティで管理を行うことになります。 |
ロット番号
主に生産現場や流通現場で用いられる番号で、「商品コード」(同じ商品)や「SKU」(同じ品番)よりも細かい単位になります。
- 同じ条件下(同じ日)で製造した製造番号
- 生産指示単位に付与される製造番号
- 1回の出荷、1回の入荷ごとに付与される番号
パターン:製品
商品との違い
- 自社で製造工程を行うかどうかです。商品は既製品を包装程度行うだけです。
- 実務上は区別する必要はないかと思いますが、会計上区別が求められています。
製品は商品に比べて複雑なエンティティになります。
エンティティ | 説明 |
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品目 | 「状態」、「用途」による分類(品目区分)と「外部」か「自社調達」(自社製造区分)かの分類があります。 |
品目区分:原料 | 製品の元となる物質で、化学変化させるものは「原料」、形を変えるものは「材料」と呼びます。 |
品目区分:包装資材 | 包装、梱包で使用する材料です。 |
品目区分:製品 | 製造された完成品 |
品目区分:単品セット品区分:単品製品 | 製品一種類 |
品目区分:単品セット品区分:セット製品 | 複数の製品をセットにしたもの、製造は経ておらず流通的な用語になります。 |
品目区分:半製品 | 加工途中の状態で在庫しているものです。製品や仕掛品とは区別されます。 |
自社製造区分:製造品 | 自社で製造する品目です。 |
自社製造区分:調達品 | 外部調達する原料、包装資材です。 |
自社製造区分:調達品区分:汎用品 | 標準的な汎用品です。 |
自社製造区分:調達品区分:専用仕様品 | 特定の会社の仕様で製造してもらっている調達品 |
仕掛品
完成前の製造過程中の状態のものです。半製品とは区別されます。
「トランザクション系」エンティティタイプとは?
マスタ系と異なり頻繁んいデータ更新が入るエンティティタイプのことです。
例
- 受注
- 受注明細
- 売上
- 売上明細
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