PoweShellが登場するまでの経緯
コマンドプロンプトとの違いは?
Windowsでコマンドや、ユーティリティ等、様々な操作を行うためのツール「コマンドプロンプト」が組み込まれています。
しかし、コマンドプロンプトでは、Windowsサーバーやアプリを細かく制御するための機能は乏しいです。
そこで、登場したのが、JScriptや、VBScript等のWSH(Windows Script Host)でした。
WSH(Windows Script Host)との違いは?
WSHでは、確かにプログラミングの機能としてはコマンドプロンプトやバッチファイルに比べたら、決め細やかに.NETのオブジェクトを制御できるので大幅に強化されました。
しかし、もし対話形式のスクリプトを組もうと思った際に、WSHでは、いちいちコンソール画面で「はい」、「いいえ」を聞いたり、入力させたりしなければならないので、システム運用とかの場合ではあまり使い勝手の良いスクリプトではないですよね。
そこで、登場したのがPowerShellです。
PowerShellの特徴
- ただのスクリプトというだけでなく、.NET Frameworkの強力な機能を利用できるスクリプト環境としての役割もあります。
- .NET Framework環境で動作するので、.NET Frameworkのオブジェクトを操作することができます。
- 「オブジェクト指向プログラミング」を採用しています。
.NET Frameworkとは?
Microsoftの次世代を意識したソフトウェアのコンセプトや、ソリューションを表す用語になります。
WindowsXP(2002年)で1.0が登場して以降、どんどんバージョンアップしています。(2018年5月現在は4.7まで出ています。)
バージョンの確認方法
お使いのWindowsPCのPowerShellのバージョンを確認するには、「$PSVersionTable」と打ちます。
下記のように表示されるので、「PSVersion」という欄がバージョンを示しています。
PowerShellのリリースノート
リリース年月 | PowerShellのバージョン | .NET Frameworkのバージョン |
---|---|---|
2006年11月 | 1.0 | 2.0 |
2009年10月 | 2.0 | 2.0(GUI操作には3.5以上) |
2012年9月 | 3.0 | 4 |
2013年10月 | 4.0 | 4.5 |
2015年12月 | 5.0 | 4.5 |
2017年6月 | 5.1 | 4.5.2 |
2018年1月 | 6.0 |
6.0
2018年1月にリリースされたPowerSHell 6.0からは、LinuxやMac OS等、クロスプラットフォームに対応できるようになりました。
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