
Linuxにログインするためには、ユーザーを作成しておく必要があります。
ユーザーの作成コマンド
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useradd ユーザー名 passwd ユーザー名 |
前提
root権限を持っている必要があるので、持っていない場合は、必ず「su -」でルートユーザーに昇格してから実行しましょう。
ためしに、「user1」というユーザーを作成してみます。
下記のコマンドを打ちます。(ユーザー名:user1)
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useradd user1 |
次にパスワードを設定します。
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passwd user1 |
上記コマンドを打つと下記のように対話的にパスワードを設定するメニューが現れますので、設定します。
2回入力すれば、OKです。
ホームディレクトリに「user1」というディレクトリが作成されています。
また、「/etc/passwd」というファイルには、先ほど追加したユーザー情報の行が新しく記載されています。
書かれている内容は、左から順番に上記のような意味になります。
ユーザーID
このIDでユーザーは管理されています。
rootが「0」になり、一般ユーザーに割り当てられるIDは、CentOSであれば、500以降(Ubuntuだと1000以降のようです。)になります。
グループID
グループIDもユーザーIDと同じように管理されています。基本的には、ユーザーIDと同じ値が入ります。
シェル
これは、ユーザーがログインした際に実行されるログインシェルであることを示します。
「/bin/bash」となっているので、ユーザーがログインする際に、bashが実行されることを示します。
パスワードが「x」になっている理由
「test」と設定したパスワードは「x」と表示されていますね。
その理由として、「/etc/passwd」は、権限的にどのユーザーでも閲覧することが出来るためです。
パスワード情報は管理者しか閲覧することができない「/etc/shadow」というファイルの中にあります。
また、「/etc/group」も見てみましょう。
上記のように、新しいグループも作成されています。
「adduserコマンド」について
CentOSの場合
adduserコマンドはuseraddコマンドのシンボリックリンクになっているので動作は同じです。
Ubuntu、FreeBSD等の場合
useraddの動作は同じですが、adduserは、対話形式でユーザーを作成することができるコマンドです。
OSのディストリビューションによって挙動が異なるので注意しましょう。
ユーザーの削除
下記のコマンドを実行します。
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deluser -r ユーザー名 |
「/etc/passwd」、「/etc/shadow」、「/etc/group」から指定されたユーザーの行を削除します。
また、オプションの「r」を指定することで、ホームディレクトリも削除できます。
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