可用性
サービスを継続的に利用できるか。特に重要な指標です。
指標
- 稼働率
- 目標復旧時間
- 災害対策
稼働率
システムの可用性を高めることにおいて非常に重要な指標となります。
稼働率を高くするには?
- 障害発生間隔を長くする。
- 平均復旧時間を短くする。
稼働率を高くするための手法
要素単体で高める。
オンプレミスであればサーバーのパーツを二重化したりして対応できたりするのですが、クラウドの場合は難しいです。
冗長化して単一障害(SPOF)をなくす。
システム構成を多重化します。
負荷を適切なプロビジョニングで回避する。
アクセス数を事前に予測してリソースを準備しておくことです。
プロビジョニングの手法
スケールアップ
- 個々の要素の性能を向上させる。
- ある程度の規模まではスケールアップがコスパが良いが一定範囲を超えると悪くなります。
スケールアウト
- 個々の要素の数をふやす。
- 規模がある一定のラインを超えそうであればスケールアウトにて対応します。
- 最低限用意するのであればN+1構成、安心なのはN+2構成です。
N+1構成とは?
サービス提供に必要な台数をN台としてそれに1台を追加した台数のことです。
冗長化構成について
Active-Active
冗長化した両方が利用可能、稼働率が一番高くなる冗長化構成になります。データを持たず状態に依存しないようなサーバーに関してはこの構成が選ばれることが多いです。具体的にはWebサーバーは状態を持ちませんのでこの構成になることが多くなります。
Active-Standby
冗長化した片方は利用不可能です。Active-Standbyはさらに三種類に分かれます。
Hot Standby
スタンバイ側は普段起動していてすぐに利用可能です。
Warm Standby
スタンバイ側は普段起動しているが使用するのに準備が必要になる。
Cold Standby
スタンバイ側は普段停止している。
性能・拡張性
システム性能が十分で、将来拡張可能か?
指標
- 性能目標
- 拡張性
運用・保守性
運用や保守がしやすいか。
指標
- 運用にかかる時間
- 定期的にバックアップができているか。
- 運用監視しやすいか。
- 定期的にメンテナンスができているか。
セキュリティ
情報が安全か。
指標
- 資産公開範囲
- ガイドライン
- 情報漏洩対策
移行性
現行システムを他システムに移行しやすいか。上の指標に比べたら若干優先度は下がります。
指標
- 移行方式の規定
- 設備・データ
- 移行スケジュール
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