プログラミングマガジン

プログラミングを中心にIT技術をできるだけわかりやすくまとめます。

  • ホーム
  • セキュリティ
  • 【Webセキュリティ】ハッシュ関数(digest)、実装方法、パスワード運用について
 
 
     
  • サーバー言語  
    • Python
    • Ruby
    • PHP
    • SQL
  •  
  • インフラ  
       
    • AWS
    •  
    • 基本
    • Git
  • Web
       
    • Web開発
    • JavaScript
    • Vue.js
    • React
  •  
  • 設計  
       
    • 実装設計
    • DB設計
  • 問い合わせ
  

【Webセキュリティ】ハッシュ関数(digest)、実装方法、パスワード運用について

05.04

  • miyabisan2
  • コメントを書く

この記事は2分で読めます

通常のWebアプリケーションであれば、パスワードはデータベースに保存します。ただ、そのままDBに保存するのは、セキュリティ上望ましくありません。その対策として、現在はDBにパスワードを保存する際は、ハッシュ関数を使ってハッシュ(digest)化させるのが普通になっています。

そもそもハッシュ化(digest)とは?

関数を使って、パスワードを別のもの(固定長の疑似乱数)に変換します。別のものになるので、元に戻せませんが、また関数を使えば元に戻せます。「元のパスワードが取り出せないよう」にしつつ、「パスワードが正しいか判定できる」ことを両立したのが「ハッシュ化」になります。関数に関しては、通常は各プログラミング言語の機能としてあります。

ハッシュの特性

  • 入力データが同じであれば、常に同じメッセージダイジェストが生成される。
  • 入力データが少しでも異なっていれば、生成されるメッセージダイジェストは大きく異なったものになる。
  • メッセージダイジェストから元の入力データを再現することが困難(後述するように今は絶対安全ではないです)

ハッシュ化してもセキュリティ的に絶対安全ではない?

ハッシュ化すれば、流出しても大丈夫かというとそうではありません。変換後の値から、元のパスワードを探索するアルゴリズムが出回っているためです。ただ、攻撃者による攻撃も時間がかかるので、その間の時間稼ぎとはなりえます。

ハッシュ化する上での時間を稼ぐ上での対策

また、変換アルゴリズムは、非常に高速なので、それほど時間は稼げません。なので、通常は追加で下記の対策も行います。

ソルト

パスワードに追加の文字列を加えて長くする。

ストレッチ

変換処理を複数回行って処理時間を長くする。

良いハッシュ関数の条件

ハッシュ関数にも色々ありますが、良いハッシュ関数の条件としては、「入力データに対して出力データが予測できないこと」があります。

ハッシュ関数の種類

ハッシュ関数名 暗号強度 ハッシュ長(bit) 説明
MD5 低 128 変換後の値から、元のパスワードを探索するアルゴリズムが発見されているので危険です。
SHA-1 中 160 変換後の値から、元のパスワードを探索するアルゴリズムが発見されているので危険です。
SHA-2 高 224、256、384、512 まだ、解析されていないので、他のハッシュ関数に比べたら安全です。新しいプログラムを作成する際は、これを使いましょう。

ハッシュ長によりSHA-224、SHA-256などとも呼びます。SHA-224は暗号強度が低いため非推奨になっている。

Javaにおけるハッシュ化関数

通常は、自分で複雑なプログラムを考えて書くのは大変です。なので、ライセンス上問題ないアルゴリズム、プログラムを利用することになります。

Javaにおいては、「java.security.MessageDigest」クラスというのが、ハッシュ関数として有名です。

Railsにおけるパスワードのdigest化

has_secure_passwordというRailsのメソッドを使うと簡単にパスワードをdigest化することができます。

必要なgem

「bcrypt」というハッシュ関数を提供するgemが必要になります。

authenticateメソッド

bcryptのauthenticateメソッドによりモデルオブジェクトのパスワードに保管されているパスワードかをチェックすることができます。

確認用パスワードを設定することが普通

パスワードは間違っていたらユーザーがログインできなくなるというトラブルが発生する可能性があります。なので、通常のパスワードとは別に確認用パスワードを入力させる方式と取っているシステムがほとんどです。

スポンサーリンク
  • 2018 05.04
  • miyabisan2
  • コメントを書く
  • Java, Ruby on Rails, セキュリティ
  • Tweets Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 2019 12.05

    【Ruby on Rails】「Action Mailer」について

  2. 2018 05.12

    【GoFのデザインパターン】「Adapter」ってどんなパターン?、設計など

  3. 2020 11.16

    【Ruby on Rails】「cocoon」について

  4. 2020 03.15

    【Ruby on Rails】「フィクスチャ」について

  5. 2021 12.28

    【セキュリティ】証明書の基本、サーバー証明書発行までの流れなど

  6. 2018 04.01

    【Javaサーブレット】セッション管理について

  • コメント ( 0 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

返信をキャンセルする。

【Java】ロギング(ログ出力)ライブラリの比較

【Java】オブジェクト指向:継承の問題点を解決する「…

RETURN TOP

著者プロフィール

エンジニア歴10年で過去に業務系、Webデザイン、インフラ系なども経験あります。現在はWeb系でフロントエンド開発中心です。

詳細なプロフィールはこちら

スポンサーリンク

カテゴリー

  • Android
  • AngularJS
  • API
  • AWS
  • C++
  • CSS
  • cursor
  • C言語
  • DDD
  • DevOps
  • Django
  • Docker
  • Figma
  • Git
  • GitLab
  • GraphQL
  • gRPC
  • Hasura
  • Java
  • JavaScript
  • Kubernetes
  • Laravel
  • linux
  • MySQL
  • Next.js
  • nginx
  • Node.js
  • NoSQL
  • Nuxt.js
  • Oracle
  • PHP
  • Python
  • React
  • Redux
  • Rspec
  • Ruby
  • Ruby on Rails
  • Sass
  • Spring Framework
  • SQL
  • TypeScript
  • Unity
  • Vue.js
  • Webサービス開発
  • Webデザイン
  • Web技術
  • インフラ
  • オブジェクト指向
  • システム開発
  • セキュリティ
  • その他
  • データベース
  • デザインパターン
  • テスト
  • ネットワーク
  • プログラミング全般
  • マイクロサービス
  • マイクロソフト系技術
  • マルチメディア
  • リファクタリング
  • 副業
  • 未分類
  • 業務知識
  • 生成AI
  • 設計
  • 関数型言語
RETURN TOP

Copyright ©  プログラミングマガジン | プライバシーポリシー