プログラミングマガジン

プログラミングを中心にIT技術をできるだけわかりやすくまとめます。

  • ホーム
  • デザインパターン
  • 【Python】シングルトンの実装
 
 
     
  • サーバー言語  
    • Python
    • Ruby
    • PHP
    • SQL
  •  
  • インフラ  
       
    • AWS
    •  
    • 基本
    • Git
  • Web
       
    • Web開発
    • JavaScript
    • Vue.js
    • React
  •  
  • 設計  
       
    • 実装設計
    • DB設計
  • 問い合わせ
  

【Python】シングルトンの実装

07.08

  • miyabisan2
  • コメントを書く

この記事は1分で読めます

インスタンス生成時にオブジェクトが指定されてインスタンスが一つしかないことを保証します。インスタンス生成にはメモリが必要で作成に若干時間を要します。

シングルトンを使えば同じプロセス内であれば再度インスタンスが生成されないようにすることが可能です。

使用例

データベースへアクセスするためのインスタンス

データベースのURL、ID、パスワードなどを保持します。こういうのは誰が使うにしても同じ情報なのでインスタンスは一つしか必要ないです。

Objectを作成するFactory

作成されるオブジェクト側はインスタンスは人によって分けられるのは普通ですが、作成する側のFactoryクラスの方は一つで問題ないです。

シングルトンじゃない実装

1
2
3
4
5
6
7
8
9
class NonSingleTon:
    pass
 
 
a = NonSingleTon()
b = NonSingleTon()
 
print(a == b)
# False

シングルトンな実装

もし、値を設定したい場合はsetterを使って設定します。ただ、この書き方だとsuperなどの構文が出てきてイマイチソースの内容が分かりづらいというデメリットがあります。

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
class SingleTon:
    _instance = None
 
    def __init__(self):
        self.__url = None
 
    def __new__(cls):
        if cls._instance is None:
            cls._instance = super().__new__(cls)
        return cls._instance
 
    @property
    def url(self):
        return self.__url
 
    @url.setter
    def url(self, url):
        self.__url = url
 
 
a = SingleTon()
b = SingleTon()
print(a == b) # True

__new__

インスタンスを生成した時に呼ばれます。最初に呼び出した場合は_instanceがNoneになっているので、生成して返します。2回目に呼び出した場合は既存のインスタンスを返しています。

シングルトンな実装2

Javaなどのほかの言語のデザインパターン本で使われている書き方です。Javaではコンストラクタをprivateにすることで直接newするのを防ぎますが、Pythonではコンストラクタをプライベートにすることができませないのでコンストラクタを利用した場合はエラーを返すようにします。

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
class Singleton:
    __instance = None
 
    def __init__(self):
        raise RuntimeError("このクラスのコンストラクタは呼び出せません")
 
    @classmethod
    def get_instance(cls, url=None):
        if cls.__instance is None:
            cls.__instance = cls.__new__(cls)
        if url:
            cls.__instance.__url = url
        return cls.__instance
 
    @property
    def url(self):
        return self.__url
 
    @url.setter
    def url(self, url):
        self.__url = url
 
 
a = Singleton.get_instance("htp://aaa")
b = Singleton.get_instance()
print(a == b)
print(id(a), id(b))
print(a.url, b.url)
a.url = "http://bbb"
print(a.url, b.url)
 

スポンサーリンク
  • 2023 07.08
  • miyabisan2
  • コメントを書く
  • Python, デザインパターン
  • Tweets Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 2018 05.13

    【GoFのデザインパターン】「Facade(ファザード)」ってどんなパターン?、設計方針なども。

  2. 2018 05.10

    【GoFのデザインパターン】「Factory Method」ってどんなパターン?

  3. 2023 05.31

    【Python】Seleniumでクローリング環境を構築

  4. 2018 05.13

    【GoFのデザインパターン】「Proxy(プロキシ)」ってどんなパターン?

  5. 2018 06.20

    【Python】「Anaconda」で「Django」の開発環境を作る。

  6. 2023 05.30

    【Python】Anacondaの使い方メモ

  • コメント ( 0 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

返信をキャンセルする。

【Python】モジュール、自作モジュール、パッケージ…

【Python】ValueError: Timeout…

RETURN TOP

著者プロフィール

エンジニア歴10年で過去に業務系、Webデザイン、インフラ系なども経験あります。現在はWeb系でフロントエンド開発中心です。

詳細なプロフィールはこちら

スポンサーリンク

カテゴリー

  • Android
  • AngularJS
  • API
  • AWS
  • C++
  • CSS
  • cursor
  • C言語
  • DDD
  • DevOps
  • Django
  • Docker
  • Figma
  • Git
  • GitLab
  • GraphQL
  • gRPC
  • Hasura
  • Java
  • JavaScript
  • Kubernetes
  • Laravel
  • linux
  • MySQL
  • Next.js
  • nginx
  • Node.js
  • NoSQL
  • Nuxt.js
  • Oracle
  • PHP
  • Python
  • React
  • Redux
  • Rspec
  • Ruby
  • Ruby on Rails
  • Sass
  • Spring Framework
  • SQL
  • TypeScript
  • Unity
  • Vue.js
  • Webサービス開発
  • Webデザイン
  • Web技術
  • インフラ
  • オブジェクト指向
  • システム開発
  • セキュリティ
  • その他
  • データベース
  • デザインパターン
  • テスト
  • ネットワーク
  • プログラミング全般
  • マイクロサービス
  • マイクロソフト系技術
  • マルチメディア
  • リファクタリング
  • 副業
  • 未分類
  • 業務知識
  • 生成AI
  • 設計
  • 関数型言語
RETURN TOP

Copyright ©  プログラミングマガジン | プライバシーポリシー