void型
関数の戻り値がない場合に使います。(関数は明示的にreturn文で何かしらのデータを返すと指定しなければなりませんが、この型を指定すれば関数のreturn文を省略することが可能です。)
ちなみに、デバッグすればわかりますが、プログラム上はundefinedを返しています。
never型
例えば、下記のような関数であれば例外をthrowをしているので呼び出し元に戻り値が返ってきません。そうした場合に使うのがnever型になります。neverは「呼び元に戻ってこない」という意味になります。
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function kansu() : never{ throw new Error(‘エラーです’); } |
なお、never型の変数には「never型を戻り値として設定している関数のみ」代入が許されています。(ほとんどこの使い方をすることはないかとは思いますが。)
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let hensu: never = kansu(); |
try〜catch
なお、呼び出し元ではneverでErrorがthrowされる関数であってもtry〜catchをすれば処理を継続させることはできたりします。
never型とvoid型の違い
「void型は呼び元には返りますが、returnされる値がない場合」に使います。never型は「そもそも呼び元に返ってくる事がありません」。
Object型とは?
JavaScriptではお馴染みの「{}」のデータ型を格納する際に使用するデータ型になります。正直波かっこの中身は自由に書き換えが可能なので制約が緩いデータ型になります。
下記の例のように簡単に書き換えが可能です。
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let obj: object = {name:’太郎’} obj = {age:34} |
基本的には実務ではこの書き方は使いません。なぜならどんなキーにでも(存在しないキーにでも)アクセスできてしまうことになってしまうので、型としての役割が薄くなってしまうためです。
実務で使う書き方
基本的に以下のような書き方をするのが一般的です。
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let obj: { name: string } = { name:’太郎’ } |
ちなみに、これはわざわざ型宣言しなくても型推論で自動で型を決定してくれます。
インデックスシグネチャとは?
オブジェクトを作成する際に、中身のデータ名を抽象的に書きたい場合に使います。一つ一つ記述していては大変なので。
構文
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[任意のインデックス名:インデックスの型]: 代入する値のデータ型 |
例
インデックスの型がstringの場合
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let a: { [index: string]: string | number } = {}; a.name = 'あ'; a.age = 12; |
通常のタイプであれば、nameやageなどの名前を型の中に定義しなければエラーになってしまいましたが、インデックスシグネチャを使えばいちいち定義しなくてもエラーになりません。
インデックスの型がnumberの場合
数値をキーとするオブジェクトのキーが番号になります。
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let a: { [index: number]: string | number } = {}; a[0] = '一つ目'; a[1] = '2つ目'; |
以下のような数値をキーとする連想配列ができます。
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{0: "一つ目", 1: "2つ目"} |
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