XML文書は、大きく下記二つの部分に分けられます。
- XML宣言
- XML文書本体部分
XML宣言
XML文書の前書きとなる部分です。例えば下記のような記述になります。
1 |
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> |
指定できる属性
属性名 | 説明 |
---|---|
version | XMLのバージョンを指定します。現在主に使われているバージョンは1.0です。 |
encoding | XML文書で使われている文字コードを指定します。 |
XML文書本体部分
XML文書の本体部分です。
構成要素としては、下記に分かれます。
要素(element)
例えば、何かの名前を現す要素であれば、下記のように指定します。
1 |
<name>名前</name> |
ルート要素
XML文書の本体部分は、必ず単一のルート要素の中に収まってなければならないルールがあります。
属性(attribute)
要素に付属するデータのことです。
その他構成要素
その他にも下記のような構成要素があります。これらの記述を使うことで特殊文字や記号等をデータの中で使用することが可能です。
- 実体参照
- 文字参照
- CDATAセクション
実体参照
特殊な記号等を表現する場合に使います。特殊な記号とは具体的に下記のような記号のことです。
実体参照 | 表す記号 |
---|---|
< | < |
> | > |
& | & |
' | ' |
" | " |
文字参照
文字コードを使用して文字を表す書き方です。例としては下記のようなものがあります。
文字参照 | 記号 |
---|---|
™ | ™ |
© | © |
CDATA
文字参照や、実体参照を使えば特殊記号を使用した値をXML文書内で使うことができます。
ただ、数が多いとその指定すらも煩わしくなってきてしまうと思うので、そんなときに使えるのが「CDATA」になります。
1 2 3 4 5 |
<説明> <![CDATA[ <テスト>&等、いろいろな特殊文字を使います。 ]]> </説明> |
処理命令
XML内で<?~?>で囲まれた箇所は処理命令と呼びます。
その名の通り、XML文書からXMLを処理するアプリ(Webブラウザや、XMLパーサ等)に対して命令を送ります。
要素や、データを使用してでもデータを渡すことは可能なので通常はあまり使うことはありませんが、たまに業務で使われていたりするので理解だけはしておきましょう。
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