概要図
エッジロケーションにはさまざまなサービスがあります(Route53、CloudFrontなど)が全てエッジロケーションを構成するために必要なサービスが厳選されています。
エッジロケーションの特徴
リージョン、AZとは異なるデータセンターです。2018年時点では、日本で東京で16拠点、大阪で1拠点に渡って設置されているようです。東京はコンテンツアクセスが多いためエッジロケーションの設置数が多いです。
リージョンから提供されているサービスに比べるとユーザーに近い場所から提供されるのでより早いレスポンスでサービスを返せます。
例えば、日本のインターネットユーザーがアクセスするのは日本のエッジロケーションに画像や音声ファイルなどがあった方が外国のエッジロケーションにあるよりも読み込みが圧倒的に速くなります。(低レイテンシに取得)
エッジロケーションの数
世界中に187(176エッジロケーション、11リージョナルエッジキャッシュ)、ちなみにリージョンの数は21です。
リージョナルエッジキャッシュ
各リージョンに配置された中間のキャッシュです。オリジンへのアクセス数が減りオリジンの負荷を低減させることが可能です。11のリージョンに展開されています。
オリジン(オリジンサーバー)
コンテンツが格納されているサーバーのことです。EC2、S3、ELBなどをオリジンサーバーとして活用できます。繰り返し要求されるデータ(HTML、CSS、JavaScript、画像、音声)などをキャッシュします。
ネットワーク
エッジロケーションとリージョン間は冗長化された高速、広帯域のネットワークで接続されています。オリジン(コンテンツ配信元)が遠いと配信に時間を要してしまします。
どうやってユーザーのエッジロケーションを特定している?
例えば、CloudFrontであれば「xxx.cloudfront.net」というドメインを利用しますが、「CloudFront DNS」と「位置情報DB」が紐づいておりそこから最適なエッジロケーションを特定することができます。
リージョナルエッジキャッシュ
CloudFrontの中では比較的新しい概念で、Edgeローケーションとオリジンの間に配置されてオリジンに対するコンテンツ取得を削減する目的で用意されています。
背景としては、エッジロケーションの数が増えるとオリジンの負荷が増えてしまうという問題があったために作られました。
Origin Shield(オリジンシールド)
オリジンの負荷と運用コストを削減するためにオリジンの前に配置されるキャッシュレイヤーです。これを利用することで海外からのアクセスの際に指定したリージョンのリージョナルエッジキャッシュを必ず通過させることができます。
メリット
- キャッシュヒット率(キャッシュ効率)の向上
- データ転送効率が上がる。
- リージョン間を重複したリクエストを集約
- オリジンの可用性向上
- 運用コスト削減、ライブストリーミングのパッケージング処理、オンザフライのイメージ変換
エッジロケーションを利用しているAWSのサービス
それぞれのAWSがエッジロケーションとしての役割を担っています。
- CloudFront(コンテンツ高速配信)
- Route53(地理的な位置に基づいてトラフィックをルーティングする)
- Firewall Manager
- Shield(DDos攻撃の対処)
- WAF
- Global Accelerator(グローバルトラフィックを最適化する、ユーザーに高速アクセスを提供)
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