
Oracleが起動するまでは下記のステップを辿ります。
- 未起動状態
- NOMOUNT状態
- MOUNT状態
- OPEN状態
未起動状態
単純に、まだインスタンスが起動していない状態です。
SYSDBA権限を持ったSYSユーザーで接続して、「STARTUP」コマンドを実行すると、NOMOUNT状態に移行します。
NOMOUNT状態
インスタンスを起動した際は、まずはこの状態になります。
未起動状態で、STARTUPコマンドを実行すると、Oracleは「初期化パラメータファイル」を読み込み、初期化パラメータによってインスタンスを起動します。
初期化パラメータに関する解説は下記の記事でしております。
その後、バックグラウンドプロセスが起動し、SGAが確保されます。
この状態(NOMOUNT状態)に遷移するためのコマンド
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STARTUP NOMOUNT |
この状態(NOMOUNT状態)の用途
DBCAを利用せずに、手動でデータベースを作成する場合のみです。
MOUNT状態
「制御ファイル」(.ctlのファイル)をオープンが完了すると、この状態になります。
なお、制御ファイルが複数ある場合に一つでもオープンに失敗すると、この状態に遷移することができません。
この状態(MOUNT状態)に遷移するためのコマンド
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STARTUP MOUNT |
この状態(MOUNT状態)の用途
下記の用途の場合にこの状態に遷移させます。
- データファイルや、REDOログファイルのパス変更
- 「アーカイブログモード」と「非アーカイブログモード」の切り替え
OPEN状態
インスタンスは、「データファイル」と「REDOログファイル」をオープンが完了すると、この状態に遷移します。
「データファイル」と「REDOログファイル」のパスは、「制御ファイル」に格納されています。
この状態まで来ると、データベースに格納されたデータにアクセスすることが出来るようになります。
この状態(OPEN状態)に遷移するためのコマンド
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STARTUP |
このコマンドを実行すると、NOMOUNT→MOUNT状態を経て、OPEN状態まで自動で遷移します。
状態遷移の確認方法(アラートログにて)
これらの状態遷移は、「アラートログ」を見れば、確認することができます。
アラートログには、各状態の遷移情報が格納されています。
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