
今回は、インスタンスの設定に関してインスタンス起動時に読み込まれる「初期化パラメータファイル」について解説していきます。
サーバーパラメータファイル(SPFILE):初期化パラメータファイル
「設定値を保持しているOracleの動作特性を決定するパラメータを保持しているバイナリファイル」です。
読み込みタイミング
「インスタンスの起動時」に読み込まれます。
SPFILEが存在しない場合や、読み込めない場合はインスタンスを起動することはできません。
初期化パラメータの設定方法の違い
初期化パラメータを設定する際は、下記の二つのレベルがあります。
- 「インスタンスレベル」で設定する。
- 「セッションレベル」で設定する。
インスタンスレベルで設定
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ALTER SYSTEM SET (パラメータ名)=(設定値) SCOPE = {MEMORY | SPFILE | BOTH}; |
設定値について
設定値 | 設定変更の範囲 |
---|---|
MEMORY | 設定変更は即座、再起動後は、設定変更が無効になってしまいます。 |
SPFILE | 「初期化パラメータ」の設定値のみが変更されて、再起動後に設定変更が有効になります。起動中は設定変更ができないです。 |
BOTH | デフォルトがこれです。設定変更が即座で、「初期化パラメータ」での再起動後の設定変更も可能です。 |
セッションレベルで設定
設定変更は、実行したセッション内でのみ有効となります。
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ALTER SESSION SET (パラメータ名) = (設定値); |
用途
特定のSQL処理のみ初期化パラメータを一時的に変更したい場合に有効です。
PFILEについて
Oracle8i以前では使われていた「テキスト形式の初期化パラメータ」です。
9以降では、デフォルトでSPFILEが作成されるので、作成されなくなりました。
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